物忘れ外来

【物忘れ外来】

　「認知症」は物忘れを呈する疾患を一括りにした言葉で、その中にはアルツハイマー型認知症や脳梗塞による認知症など様々な疾患が含まれます。早期診断ができても完治させることは難しい疾患が多いですが、一部の疾患では進行を遅らせる治療薬があり、また、認知症に伴って生じる幻視などの精神症状には薬物治療が有効なこともあります。進行するとご家族様だけでの介護は難しくなり、介護保険制度の導入や施設入所などを検討する必要もでてきます。「加齢による物忘れ」と「病気である認知症」は全く別のものですが、患者様・ご家族様が判断するのは難しい場合もあります。早期に専門医を受診し、どのようなタイプの認知症なのか、治療が可能なのか、予後はどうなるのかなどを専門医に相談していただくことで、ご家族様とともに患者様に寄り添った診療を行うことが可能になります。その最初のきっかけとなるのが、「物忘れ外来」です。日常生活の中で「何度も同じことを問う」、「以前できていたことができなくなった」など、少しでも気になることがありましたら、お気軽に当院の「物忘れ外来」を受診してください。

　認知症の診断・治療は、患者様の普段の様子を知ることから始まります。必ずご家族様もしくは普段の様子を把握している方と一緒に受診していただくようお願い申し上げます。

　また、急激に物忘れが進行した場合や物忘れ以外の症状（ろれつが回らない、歩きにくいなど）を伴う場合は、脳梗塞などの急性疾患の可能性がありますので、物忘れ外来の予約を待たずにすぐに受診してください。

【予約・お問い合わせ】

物忘れ外来：毎週月曜日午後

担当医：脳神経内科　統括部長　吉岡　亮

ご予約・お問い合わせ：0774-54-1111（予約受付：9－14時）