皮膚科
皮膚科とは
皮膚科では、頭の先から足の先まで目に見える範囲すべてを対象としています。皮膚は人体をおおい、外界との境界をなす重要な臓器です。皮膚病には水虫、湿疹、かぶれなどよく見かけるものが多いですが、古くから「皮膚は全身を映す鏡」とも言われ、皮膚症状から全身に関わる疾患が見つかることもあります。皮膚科では、発疹に着目することで皮膚病そのものはもちろん、内蔵の病気のために皮膚にサインを出している場合に膠原病、糖尿病、肝臓病、悪性腫瘍など内臓疾患の早期発見に一役買うこともあります。
皮膚病の特徴
皮膚病の特徴として、まず第一に病気が目に見えるものであるということが挙げられます。病気が他人に分かり、人目を気にしたり他人に移るのではないかという心配をもたれる人もいます。次に経過が長く慢性化するものが多いことも特徴です。一生治らないのではと悲観的になってしまったり、民間療法にすがったりという例も見られます。症状としてかゆみを伴うことも特徴の一つです。掻くとよくないと分かっていても我慢できないかゆみは経験した人にしかわからないでしょう。
一人一人にあった医療を
皮膚病は多彩で、患者さんは年齢性別にかかわらず何らかの皮膚トラブルを抱え来院されます。早期に治療を開始すれば病気が軽く済んだり、治療期間が短くなったりする病気もあれば、一生つきあっていかなければならない病気であったり、慢性化し治療が長期にわたる患者さんもいます。皮膚症状そのものよりも人目が気になったり、将来の不安を抱える患者さんもいます。病気の性質や今後の展望について患者さんと話し合い、場合によっては他の施設に紹介することでよりよい治療を受けていただけるよう患者さんの立場に立って治療していきたいと考えています。皮膚病には身近なものから稀なものまでさまざまな病気があり専門の知識や経験を生かして治療にあたるのはもちろんですが、受診される方の背景も考慮し患者さんの悩みや希望に沿った、個々の治療ができればと思っています。
診療内容と主な疾患
一般的皮膚疾患
尋常性ゆうぜい(いぼ)、尋常性ざそう(にきび)、アトピー性皮膚炎、じんましん、接触皮膚炎、手湿疹(手荒れ)、足白癬(水虫)、帯状疱疹、蜂窩織炎、乾癬など。
診療可能な設備、検査としてダーモスコピー、顕微鏡検査、皮膚組織検査、パッチテスト、液体窒素があります。レーザー、紫外線照射装置はおいていません。
自費診療
耳たぶピアス(高校生以上)、巻き爪矯正(巻き爪クリップ、矯正ワイヤー)、
内服による男性型脱毛の治療